【更新】JAXA大西卓哉宇宙飛行士ら「Crew-10」の4名は日本時間8月9日以降にISS離脱へ

NASA=アメリカ航空宇宙局は2025年8月7日、NASAの有人宇宙飛行ミッション「Crew-10(クルー10)」の地球への帰還予定日時の最新状況を発表しました。

ISSの「きぼう」日本実験棟で記念撮影するCrew-10ミッションのクルー(Credit: NASA)
【▲ ISSの「きぼう」日本実験棟で記念撮影するCrew-10ミッションのクルー(Credit: NASA)】

Crew-10はISS=国際宇宙ステーションへの有人宇宙飛行ミッションで、日本時間2025年3月16日からISSで長期滞在を行っています。コマンダーはNASAのAnne McClain宇宙飛行士、パイロットはNASAのNichole Ayers宇宙飛行士、ミッションスペシャリストはJAXA=宇宙航空研究開発機構の大西卓哉宇宙飛行士およびRoscosmos(ロスコスモス)のKirill Peskov宇宙飛行士です。

NASAのISS公式Xアカウントの記事によると、Crew-10ミッションのCrew Dragon(クルードラゴン)宇宙船は日本時間2025年8月9日7時05分以降にISSを離脱し、日本時間2025年8月10日0時33分頃にアメリカ・カリフォルニア州の沖合に着水する予定です。

当初、Crew-10ミッションの宇宙船帰還は日本時間2025年8月7日に予定されていたものの、着水域付近の風の影響により、ISS離脱が日本時間2025年8月8日に一度変更されていました。今回NASAから発表されたのは2回目のスケジュール変更で、理由は同様に強風の影響が予想されるためと述べられています。

なお、ISSでは日本時間2025年8月2日から、JAXAの油井亀美也宇宙飛行士ら4名が「Crew-11」ミッションで長期滞在を開始しています。Crew-11のクルーは約半年間滞在する予定です。

日本時間2025年8月4日にISSの「きぼう」日本実験棟で行われた引継式・軌道上記者会見に臨むJAXAの大西卓哉宇宙飛行士(左)と油井亀美也宇宙飛行士(右)。JAXAのライブ配信から(Credit: JAXA)
【▲ 日本時間2025年8月4日にISSの「きぼう」日本実験棟で行われた引継式・軌道上記者会見に臨むJAXAの大西卓哉宇宙飛行士(左)と油井亀美也宇宙飛行士(右)。JAXAのライブ配信から(Credit: JAXA)】

 

【更新:2025年8月7日19時45分】Crew-10ミッションの帰還予定日時再変更の発表を受けてタイトルと本文を変更しました。

文・編集/sorae編集部

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