
日本時間2025年3月16日、NASA=アメリカ航空宇宙局の有人宇宙飛行ミッション「Crew-10(クルー10)」のクルーを乗せたSpaceX(スペースX)の「Crew Dragon(クルードラゴン)」宇宙船がISS=国際宇宙ステーションに到着し、JAXA=宇宙航空研究開発機構の大西卓哉宇宙飛行士ら4名はISSに滞在しているクルー7名と合流しました。
日本時間2025年3月15日8時3分にアメリカ・フロリダ州のケネディ宇宙センターから「Falcon 9(ファルコン9)」ロケットで打ち上げられたCrew Dragon宇宙船は、地球を周回しつつ1日ほどかけて高度を上昇させた後、日本時間2025年3月16日13時4分にISSの「Harmony(ハーモニー)」モジュールの前方へドッキングすることに成功。Crew Dragon宇宙船とISS船内を隔てるハッチは日本時間同日14時35分に開放されました。
Crew-10のクルーはコマンダーを務めるNASAのAnne McClain(アン・マクレイン)宇宙飛行士、パイロットを務めるNASAのNichole Ayers(ニコル・エアーズ)宇宙飛行士、ミッションスペシャリストを務めるJAXAの大西卓哉宇宙飛行士およびRoscosmos(ロスコスモス)のKirill Peskov(キリル・ペスコフ)宇宙飛行士です。
なお、ISSに滞在中の7名のうち「Crew-9」ミッションのクルー4名は、ISSに到着したCrew-10のクルーと交代して地球へ帰還します。このうちNASAのBarry Wilmore(バリー・ウィルモア)宇宙飛行士とSunita Williams(サニータ・ウィリアムズ)宇宙飛行士はBoeing(ボーイング)の新型宇宙船「Starliner(スターライナー)」による有人宇宙飛行ミッション「Crew Flight Test(CFT)」の一環として2024年6月にISSへ到着しましたが、姿勢制御システムに問題が発生していたStarliner宇宙船は無人で帰還させることになったため、打ち上げ時のクルーを2名に減らしたCrew-9ミッションに割り当てて帰還させることが決定していました。
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文・編集/sorae編集部
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参考文献・出典
NASA - International Space Station