NASAが「Crew-9」ミッション打ち上げ時のクルーを発表 2名でISSへ
【▲ Crew-9ミッションで打ち上げ時にCrew Dragon宇宙船に搭乗するアメリカ航空宇宙局(NASA)のNick Hague宇宙飛行士(左)とRoscosmos(ロスコスモス)のAleksandr Gorbunov宇宙飛行士(右)(Credit: SpaceX)】

アメリカ航空宇宙局(NASA)は2024年8月30日付で、2024年9月24日以降の打ち上げが予定されているSpaceX(スペースX)の宇宙船「Crew Dragon(クルードラゴン)」による有人宇宙飛行ミッション「Crew-9(クルー9)」の変更後のメンバーを発表しました。

NASAによると、Crew-9の打ち上げ時のクルーはNASAのNick Hague宇宙飛行士(コマンダー)とRoscosmos(ロスコスモス)のAleksandr Gorbunov宇宙飛行士(ミッションスペシャリスト)です。Hague宇宙飛行士は国際宇宙ステーション(ISS)での第59次/第60次長期滞在(2019年3月~10月)以来2回目の宇宙飛行で、2018年10月に打ち上げ時のトラブルで緊急脱出したロシアの宇宙船「Soyuz(ソユーズ)MS-10」にも搭乗していました。Gorbunov宇宙飛行士はCrew-9が初めての宇宙飛行となります。

Hague宇宙飛行士とGorbunov宇宙飛行士の2名は2025年2月までISSに滞在し、2024年6月から滞在しているNASAのBarry Wilmore宇宙飛行士とSunita Williams宇宙飛行士を加えた4名で地球に帰還します。Crew-9にはもともとHague宇宙飛行士とGorbunov宇宙飛行士の他にNASAのZena Cardman宇宙飛行士とStephanie Wilson宇宙飛行士が割り当てられていましたが、Wilmore宇宙飛行士とWilliams宇宙飛行士を帰還させるために割り当てが変更されました。

Wilmore宇宙飛行士とWilliams宇宙飛行士はBoeing(ボーイング)の新型宇宙船「Starliner(スターライナー)」による有人宇宙飛行ミッション「Crew Flight Test(CFT)」の一環としてISSに滞在していますが、Starlinerはサービスモジュールに組み込まれている姿勢制御システム(RCS)の問題が確認されており、帰還時にクルーを乗せない決定がすでに下されています。CFTのStarlinerは日本時間2024年9月7日に無人でISSを離れ、アメリカ・ニューメキシコ州のホワイトサンズ宇宙港に着陸する予定です。【最終更新:2024年9月2日13時台】

【▲ Crew-9ミッションで打ち上げ時にCrew Dragon宇宙船に搭乗するアメリカ航空宇宙局(NASA)のNick Hague宇宙飛行士(左)とRoscosmos(ロスコスモス)のAleksandr Gorbunov宇宙飛行士(右)(Credit: SpaceX)】
【▲ Crew-9ミッションで打ち上げ時にCrew Dragon宇宙船に搭乗するアメリカ航空宇宙局(NASA)のNick Hague宇宙飛行士(左)とRoscosmos(ロスコスモス)のAleksandr Gorbunov宇宙飛行士(右)(Credit: SpaceX)】

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Source

  • NASA - NASA’s SpaceX Crew-9 Changes Ahead of September Launch

文・編集/sorae編集部