ソフトバンクは先日開催された決算発表会にて、同社が2016年に出資した光ファイバー並の「下り200Mbps/上り50Mbps」という通信速度を実現するワンウェブ(OneWeb)による衛星インターネットサービスの詳細を発表しました。
このOneWebは、昨年12月にソフトバンクが10億ドル(約1100億円)を出資した企業。低軌道に人工衛星を多数打ち上げることにより、全世界でのインターネット接続を可能にします。また通信衛星を通常の静止軌道ではなく低軌道に打ち上げることで、ディレイの低減を実現。静止衛星の700ミリセカンドから20〜30ミリセカンドへと、光ファイバー並のディレイになると説明しています。
OneWebによって打ち上げが予定されている通信衛星の数は、700個〜800個。またその高度は1,200kmが計画されています。衛星の打ち上げは2018年から開始し、サービス提供は2019年〜2020年に始まる予定です。
また衛星との通信装置は飛行機や船舶、工場、通信基地、さらには自動車など、さまざまなソリューションに導入可能です。これにより、通信回線の敷設で問題になる「最後の1マイル(ラスト・ワンマイル)」問題を解決できるとしています。
このような衛星インターネット計画はOneWebだけでなく、スペースXも「4,425個の通信衛星」を利用したギガビットクラスの衛星インターネットサービスを計画しています。どんな場所からも現実的なコスト感でインターネットに繋がる時代が、もうすぐこようとしているのかもしれません。
Source: ソフトバンク