【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:NASA)


PerseveranceのHazCamで撮影したゴツゴツした火星の地面。

アメリカ航空宇宙局(NASA)が公開している「Mars Perseverance Raw Images」では、火星探査車「Perseverance」が撮影したRAW画像が日々更新されています。今回ご紹介するのは、Perseveranceのミッション第210週にあたる2025年2月17日に撮影された1枚です。

※…2025年2月17日は、Perseveranceのミッション1421ソル目。1ソル(Sol)は火星での1太陽日を指し、約24時間40分に相当します。

Source
  • Image Credit: NASA/JPL-Caltech
  • NASA - Mars Perseverance Sol 1421: Front Right Hazard Avoidance Camera (Hazcam)

 

今回は、Perseveranceに搭載されている前方右側の「HazCams(Hazard avoidance cameras)」によって撮影された火星の地表の画像です。HazCamsは前方に4台、後方に2台の合計6台が設置されています。前後に存在する岩や溝といった障害物の検出に利用されるほかに、ロボットアームを動作させる場所の確認などにも用いられます。

画像には複数の大きめの岩の塊と、周囲に広がる細かな砕石が散らばっていますが、特に印象的なのは、Perseveranceが刻んだと思われる「引っかき傷のような跡」ではないでしょうか。

火星探査車Perseveranceとは

Perseveranceは、NASAが2020年に火星に送った探査車で、火星の地質や気候の調査、古代生命の痕跡の探索、将来の有人火星探査に向けた技術実証を目的としています。

火星探査車Perseveranceに搭載されている観測装置の位置を示した図。Mastcam-ZとSuperCamはどちらもPerseveranceのマスト、通称“ヘッド(頭)”と呼ばれる部分に搭載されている(Credit: NASA/JPL-Caltech)
【▲ 火星探査車Perseveranceに搭載されている観測装置の位置を示した図。(Credit: NASA/JPL-Caltech)】

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編集/sorae編集部

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