【SAPOD】今日の「宇宙画像」紹介です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:NASA)


ミッション開始から1400火星日(1400ソル目)を迎えたPerseveranceの走行軌跡。

アメリカ航空宇宙局(NASA)が公開している「Mars Perseverance Raw Images」では、火星探査車「Perseverance」が撮影したRAW画像を日々更新されています。今回ご紹介するのは、Perseveranceのミッション第207週にあたる2025年1月27日に、右のナビゲーションカメラで撮影された1枚です。

※…2025年1月27日は、Perseveranceのミッション1400ソル目。1ソル(Sol)は火星での1太陽日を指し、約24時間40分に相当します。

Source
  • Image Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU
  • NASA - Mars Perseverance Sol 1396: Left Mastcam-Z Camera

 

今回の画像には、地平線まで広がる静かな火星の風景を背景に、Perseveranceが実際に走行した痕跡がはっきりと写っています。画像中央付近をよく見ると、大小さまざまな尖った小さな山々が確認できます。こうした障害物を回避しながら、Perseveranceは孤独な旅を続けています。

また、画面下側にはPerseveranceの一部と思われる円筒形の装置が写っています。この角度から推測すると、後部に設置されている「RTG(Radioisotope Thermoelectric Generator:放射性同位体熱電気転換器)」ではないかと考えられます。

火星探査車Perseveranceとは

Perseveranceは、NASAが2020年に火星に送った探査車で、火星の地質や気候の調査、古代生命の痕跡の探索、将来の有人火星探査に向けた技術実証を目的としています。

火星探査車Perseveranceに搭載されている観測装置の位置を示した図。Mastcam-ZとSuperCamはどちらもPerseveranceのマスト、通称“ヘッド(頭)”と呼ばれる部分に搭載されている(Credit: NASA/JPL-Caltech)
【▲ 火星探査車Perseveranceに搭載されている観測装置の位置を示した図。Mastcam-ZとSuperCamはどちらもPerseveranceのマスト、通称“ヘッド(頭)”と呼ばれる部分に搭載されている(Credit: NASA/JPL-Caltech)】

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編集/sorae編集部

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