
(引用元:NASA)
これが実際の火星の風景って信じられますか?
アメリカ航空宇宙局(NASA)が公開している「Mars Perseverance Raw Images」では、火星探査車「Perseverance」が撮影したRAW画像を日々更新しています。今回ご紹介するのは、Perseveranceのミッション第206週にあたる2025年1月23日に、左のナビゲーションカメラで撮影された1枚です。
※…2025年1月23日は、Perseveranceのミッション1396ソル目。1ソル(Sol)は火星での1太陽日を指し、約24時間40分に相当します。
- Image Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU
- NASA - Mars Perseverance Sol 1396: Left Mastcam-Z Camera
今回の画像には、荒涼とした風景の中に不思議な形をした山の斜面が映っています。さらによく見ると、大小さまざまな尖った岩があちらこちらに転がっているのがわかります。
これらの岩がどのように形成されたかは、はっきりと特定されているわけではありません。ただし、過去の研究結果を踏まえると、古代火星の火山活動や水の流れ、隕石の衝突などが関係している可能性があります。
このような火星の地形は、火星の地質史を解き明かすうえで重要な手がかりを提供してくれるかもしれません。
火星探査車Perseveranceとは
Perseveranceは、NASAが2020年に火星に送った探査車で、火星の地質や気候の調査、古代生命の痕跡の探索、将来の有人火星探査に向けた技術実証を目的としています。

Mastcam-Zについて
Mastcam-Zは、Perseveranceのマストに搭載されている2つのカメラシステムで、主に火星の地形や岩石を立体的に撮影することができます。2012年8月に火星に着陸した火星探査車「Curiosity」に搭載されたMastcamから改良が加えられており、Mastcam-Zは最大4倍のズームが可能となっています。
なお、NASAによるとMastcam-Zの「Z」は、Zoomを意味するものだといいます。

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編集/sorae編集部