【SAPOD】今日の「宇宙画像」紹介です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:NASA)


火星地表を調査する「カメラ」と「分析装置」のコンビ。

アメリカ航空宇宙局(NASA)が公開している「Mars Perseverance Raw Images」では、火星探査車「Perseverance」が撮影したRAW画像が日々更新されています。今回ご紹介するのは、Perseveranceのミッション第207週にあたる2025年2月1日に撮影された1枚です。

※…2025年2月1日は、Perseveranceのミッション1405ソル目。1ソル(Sol)は火星での1太陽日を指し、約24時間40分に相当します。

Source
  • Image Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU
  • NASA - Mars Perseverance Sol 1405: WATSON Camera

 

今回の画像は、Perseveranceのロボットアーム先端にあるカメラ、「WATSON(ワトソン:Wide Angle Topographic Sensor for Operations and eNgineering)」で火星の岩石表面を高解像度で撮影したものです。黄褐色からやや淡い色合いの岩の破片が写っており、その周囲を細かな砂や土が覆っています。岩は角ばった形状で、いくつかの層やひび割れが見られ、崩れた小さなかけらが周囲に散らばっています。

WATSONは、同じロボットアーム先端に搭載されている分析装置「SHERLOC(シャーロック:Scanning Habitable Environments with Raman & Luminescence for Organics & Chemicals)」と連携し、火星表面の岩石や土壌を詳細に撮影して分析地点を特定するなど、SHERLOCが行う有機物や鉱物組成の調査をサポートします。

火星探査車Perseveranceとは

Perseveranceは、NASAが2020年に火星に送った探査車で、火星の地質や気候の調査、古代生命の痕跡の探索、将来の有人火星探査に向けた技術実証を目的としています。

火星探査車Perseveranceに搭載されている観測装置の位置を示した図。Mastcam-ZとSuperCamはどちらもPerseveranceのマスト、通称“ヘッド(頭)”と呼ばれる部分に搭載されている(Credit: NASA/JPL-Caltech)
【▲ 火星探査車Perseveranceに搭載されている観測装置の位置を示した図。Mastcam-ZとSuperCamはどちらもPerseveranceのマスト、通称“ヘッド(頭)”と呼ばれる部分に搭載されている(Credit: NASA/JPL-Caltech)】

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編集/sorae編集部

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