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寄り添う親子のような一組の銀河 ハッブル宇宙望遠鏡が観測した“りょうけん座”の「IC 4271」

こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した銀河のペア。

りょうけん座の方向、約8億光年先にあります。

大きな渦巻銀河の左上に小さな銀河が重なったその姿は、まるで寄り添う親子のようです。

ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した銀河のペア「IC 4721(Arp 40)」(Credit: NASA, ESA, and B. Holwerda (University of Louisville Research Foundation, Inc.); Image processing: G. Kober (NASA Goddard/Catholic University of America))
【▲ ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した銀河のペア「IC 4721(Arp 40)」(Credit: NASA, ESA, and B. Holwerda (University of Louisville Research Foundation, Inc.); Image processing: G. Kober (NASA Goddard/Catholic University of America))】

画像を紹介したNASA=アメリカ航空宇宙局はペアの名称を「IC 4271」としていますが、これは右下の大きな銀河の名称でもあります。左上の銀河は「LEDA 3096774」とも呼ばれています。

また、天文学者のHalton Arpが1966年にまとめた特異銀河(特異な形態を持つ銀河)のカタログ「Atlas of Peculiar Galaxies」には、「Arp 40」として収録されています。

大きい方の渦巻銀河は中心部に活動銀河核(AGN)が存在していて、活動銀河の一種であるセイファート銀河(セイファート2型)に分類されています。活動銀河核は強い電磁波を放射する銀河中心部の狭い領域のことで、その原動力は超大質量ブラックホールだと考えられています。

ハッブル宇宙望遠鏡によるIC 4271の観測は、低質量の円盤銀河における塵(ダスト)の役割を研究するために計画された、重なり合って見える銀河のペア6組を観測する取り組みの一環として実施されたということです。

冒頭の画像はNASAから2022年5月20日付で公開されました。

本記事は2022年5月27日公開の記事を再構成したものです。

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典