スペースXは日本時間2026年4月21日、ケープカナベラル宇宙軍基地から「ファルコン9(Falcon 9)」ロケットを打ち上げ、アメリカ宇宙軍のGPS III衛星10号機「Hedy Lamarr(ヘディ・ラマー)」を所定の軌道へ投入しました。
打ち上げに関する情報は以下の通りです。
打ち上げ情報:Falcon 9(GPS III SV10)
・ロケット:Falcon 9 Block 5
・打ち上げ日時:日本時間 2026年4月21日 15時53分
・発射場:ケープカナベラル宇宙軍基地(アメリカ)
・ペイロード:GPS III SV10「Hedy Lamarr」
第1段ブースター(B1095)は今回が7回目の飛行です。打ち上げ後、第1段ブースターは大西洋上のドローン船「Just Read the Instructions(JRTI)」へのランディングに成功。GPS III SV10は打ち上げから約1時間29分後に中軌道(MEO)へ投入されました。
GPS III衛星とは
GPS III衛星は、ロッキード・マーティンが製造する最新世代のGPS衛星です。アメリカ宇宙軍が運用するGPS(全地球測位システム)の近代化計画の一環として開発されました。
従来のGPS衛星と比較して、測位精度は3倍に向上し、妨害電波への耐性は最大8倍に強化されています。また、欧州の「Galileo」など他国の衛星測位システムとの相互運用を可能にする新しい民間向け信号「L1C」にも対応しています。設計寿命は15年です。
今回の10号機をもって、GPS IIIシリーズ全10機の打ち上げが完了しました。10号機の愛称は、周波数ホッピング技術の研究で知られるオーストリア系アメリカ人の女優・発明家ヘディ・ラマーにちなんで命名されています。SV10にはGPS衛星として初の光通信クロスリンク端末や、高精度のデジタルルビジウム原子時計(DRAFS)が技術実証用として搭載されており、次世代のGPS IIIF衛星に向けた試験が予定されています。
関連画像・映像


文/sorae編集部 速報班 編集/sorae編集部
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参考文献・出典
- SpaceX - GPS III-8 Mission
- Spaceflight Now - Live coverage: SpaceX to launch final GPS III satellite for the U.S. Space Force
- Space.com - SpaceX launches advanced GPS satellite for US Space Force
- U.S. Space Force / SSC - USSF prioritizes GPS III capability delivery timeline
- Lockheed Martin - From a Rocket to Your Pocket: Behind the GPS III Evolution
- Go4Liftoff - Falcon 9 Block 5 | GPS III SV10






















