![国立天文台が2026年の暦要項(れきようこう)を発表 “来年”に見られる日食・月食は?](https://sorae.info/wp-content/uploads/2023/02/NAOJ-moon-20170112-full.jpg)
国立天文台は2025年2月3日、日々の暮らしに欠かせない暦と関わりの深い2026年(令和8年)の「暦要項(れきようこう)」を発表しました。
毎年2月最初の官報に掲載される暦要項は日本における公式な暦と言えるもので、翌年の国民の祝日や日曜日の一覧、二十四節気および雑節、朔弦望(月齢)、東京における日の出と日の入の時刻、日食や月食が見られる日時が記載されています。
![2017年1月に撮影された満月(Credit: 国立天文台/長山省吾)](https://sorae.info/wp-content/uploads/2023/02/NAOJ-moon-20170112-full.jpg)
暦要項には祝日・月齢・日食や月食のタイミングなどを記載
国民の祝日がいつになるのかは「国民の祝日に関する法律」によってほとんどが定められていますが、太陽の位置をもとに定められる「春分の日」と「秋分の日」については前年の暦要項で発表されることになっています。
今回発表された暦要項によると、2026年の春分の日は3月20日(金)、秋分の日は9月23日(水)です。また、2026年は憲法記念日(5月3日)が日曜日なので5月6日(水)が振替休日になり、前後が国民の祝日(敬老の日と秋分の日)である9月22日(火)も休日になります。
soraeとして気になる日食や月食については、2026年に起こる2回の日食と2回の月食のうち、日本では2026年3月3日(火)の皆既月食を全国で見ることができます。月食の開始は18時49分頃、終了は22時17分頃で、皆既食は20時4分~21時3分頃、食の最大は20時33分頃とされています。平日ですが夜の早い時間帯に起こるので、お天気に恵まれれば多くの人が皆既月食を楽しめそうです!
ちなみに2026年は2月17日(火)に金環日食、8月13日(木)に皆既日食、8月28日(金)に部分月食が起こりますが、日本では見ることができないということです。
2025年に見られる日食・月食は?
ちなみに、今年2025年の暦要項は1年前の2024年2月1日に発表されています。今年も2回の日食と2回の月食が起こりますが、日本では2025年3月14日(金)と2025年9月8日(月)の皆既月食を見ることができます。
ただし、3月14日(金)の皆既月食が見られる地域は北海道・東北地方(一部を除く)・関東地方東部・小笠原諸島に限られる上に、月全体が地球の本影に入る皆既食が終わってから昇ってくる月出帯食(げつしゅつたいしょく)となるため、日本で見られるのは後半の部分食の終わり頃以降となります。
一方、9月8日(月)の皆既月食は全国で見ることができるものの、皆既食の時間帯は2時30分~3時53分頃です。「日曜日の夜ふかし」か「月曜日の早起き」をしないと見られない絶妙なタイミングですが、日本全国で見られる皆既月食は2年10か月ぶり。この時間に起きていられる人・起きられる人は、7か月後の月食を是非楽しみましょう!
- 国立天文台が「2025年の暦要項(れきようこう)」を発表(2024年2月7日)
Source
- 国立天文台 - 令和8(2026)年暦要項の発表
文/ソラノサキ 編集/sorae編集部