【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)

こちらはアメリカ航空宇宙局(NASA)の惑星探査機「ボイジャー2号」が撮影した土星の画像で、最接近の約3週間前の1981年8月4日に取得されたものです。よく見ると、土星の左側に衛星テティス、ディオネ、レアが小さく写っており、テティスの影が土星本体の南半球に落ちているのが分かります。

 

ボイジャー2号は1977年8月20日に打ち上げられ、翌月に打ち上げられた姉妹機「ボイジャー1号」が先に木星・土星へ到達したのに続き、日本時間1981年8月26日12時24分ごろに土星へ最接近しました。このときボイジャー2号は、土星の雲頂から約4万1000kmまで接近したといいます。

このフライバイ探査では、環に現れるスポーク(放射状の筋模様)や、F環の内側・外側を公転する羊飼い衛星「プロメテウス」「パンドラ」の姿も詳細にとらえられました。ボイジャー2号は土星系だけで約1万6000枚の画像を地球へ送り返し、土星での重力アシストを利用して天王星・海王星へと向かいました。

参考画像:土星と3衛星(テティス、ディオネ、レア)。土星面の黒い点はテティスの影。衛星の拡大図は見かけの大きさとは比例しません
【▲ 参考画像:土星と3衛星(テティス、ディオネ、レア)。土星面の黒い点はテティスの影。衛星の拡大図は参考として配置しています(Credit: NASA/JPL-Caltech, 編集処理 sorae編集部)】

 

文/sorae編集部

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