
飛行機は垂直にも飛び立てる!という新常識を私たちに強く印象づけてくれた、短距離離陸垂直着陸機(STOVL機)「ハリアー2」。そのコックピットからの映像を在日米海兵隊がYouTube上で公開しました。
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=hYEV6gU2SlA[/youtube]
ハリアー2は垂直、あるいは短距離での離着陸が可能な攻撃機で、アメリカ海兵隊などで運用されています。前モデルの「ホーカー・シドレー ハリアー」はイギリスのホーカー・シドレー社が開発しましたが、ハリアー2はアメリカのボーイング社が開発し、またその後にイギリスにも逆輸入されました。
その特徴は巨大なエアインテークと角度調節が可能な「排気口」で、排気口を下に向けることで垂直に離着陸したり空中に停止したり、あるいはわずかに前方に向けることでバックまですることができます。翼を持っているのに、まるでヘリコプターのようですね! なお、垂直離陸は燃料消費やペイロードなどの制限の問題があるために、実際には短距離離陸で運用されたりもしています。
さて、今回コクピット映像の撮影に協力してくれたのはカイル・ホルシー大尉。彼は父親に連れていってもらった航空ショーが忘れられず、今の今まで「飛ぶこと」以外は考えられなかったそうです。まさに、パイロットになるべくしてなった!という感じですね。
ホルシー大尉によると、ハリアー2は多機能な航空機で空対地から空対空までのミッションをこなすことができます。その自由な飛行スタイルは「まるで地上最高のジェットコースターに乗るようなもの」とのこと。操縦はすっごい難しそうですが、もしスキルと機会があれば乗りこなしてみたいものです。
なお、今後ハリアー2は同じくSTOVL機の「F-35 ライトニング2」によって置き換えられていくものと思われます。
Image Credit: 在日米海兵隊
■ハリアー
[https://www.youtube.com/watch?v=hYEV6gU2SlA]