
NASA=アメリカ航空宇宙局は2025年8月15日付で、ISRO=インド宇宙研究機関と共同開発した地球観測衛星「NISAR(NASA-ISRO Synthetic Aperture Radar)」に搭載されているSAR(合成開口レーダー)の反射鏡を完全展開することに成功したと発表しました。

NISARは2種類のレーダー(波長24cmのLバンド、波長10cmのSバンド)を使用して、高度747kmの極軌道から森林や湿地の生態系の変化の追跡、陸地や氷の変形や移動の監視、地殻の動きを検出するために開発されました。取得したデータは、災害対応やインフラ監視、農業といった様々な分野で政策決定者を支援することになります。
搭載されている分解能3~10m(観測モードによって異なる)のSARにとって重要となるのが、全長9mのブーム先端に取り付けられた直径12mのメッシュ反射鏡です。そのままではロケットで打ち上げることができないため、反射鏡とブームは傘のように折りたたまれていました。
日本時間 2025年7月30日にインドのサティシュ・ダワン宇宙センターから「GSLV」ロケットで打ち上げられたNISARは、機体に沿わせるようにたたまれていたブームの関節を8月9日から4日かけてひとつひとつ展開。たたまれた反射鏡を固定していた爆発ボルトは8月15日に作動され、展開作業が完了したということです。
NISARのプロジェクトマネージャーを務めるJPL=NASAジェット推進研究所のPhil Barelaさんは、2025年の晩秋までに画期的な科学研究を始められるように、機器の微調整に力を注いでいくとコメントしています。
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文・編集/sorae編集部
























