
JAXA(宇宙航空研究開発機構)は2026年2月19日付で、新型宇宙ステーション補給機1号機「HTV-X1」のISS(国際宇宙ステーション)からの離脱日時が決定したと発表しました。

H3ロケット7号機で打ち上げ ISS滞在期間は4か月余り
日本時間2025年10月26日に「H3」ロケット7号機で打ち上げられたHTV-X1は、ISSとのランデブーに向けて軌道調整を実施。日本時間2025年10月30日0時58分に、ISSで長期滞在を行っていたJAXAの油井亀美也宇宙飛行士が操作するロボットアーム「Canadarm2(カナダアーム2)」で把持(キャプチャ)され、同日のうちにISSへ結合されました。
JAXAによると、HTV-X1のISS離脱は日本時間2026年3月7日2時05分頃に予定されています(※日時は実際の運用状況によって前後する可能性があります)。
ISS離脱後は単独飛行しながら技術実証ミッションを実施予定
ISSへの物資補給を終えるHTV-X1ですが、ミッションはこれで終わりではありません。今回が初飛行となるHTV-XはISS離脱後も最長1.5年間にわたって単体で飛行が可能で、技術実証や実験に対応する軌道上実証プラットフォームとしてのミッションを行えるように設計されています。

HTV-X1では、超小型衛星放出システム「H-SSOD」、衛星レーザー測距(SLR)用小型リフレクター「Mt. FUJI」、展開型軽量平面アンテナ「DELIGHT」、次世代宇宙用太陽電池「SDX」が搭載されていて、ISS離脱後の約3か月間にわたって技術実証ミッションが行われます。
H-SSODは6UサイズのCubeSatに対応する放出システムで、HTV-Xには最大4基搭載できます。HTV-X1のH-SSODには日本大学の超小型衛星「てんこう2」が収納されていて、ISSよりも上の高度約500kmの軌道で放出される予定です。

Mt. FUJIは地上から照射したレーザーが反射して地上に戻るまでの時間から距離を測定することに加えて、JAXAによれば世界初の取り組みとして、レーザー測距から推定された機体姿勢の変化を実際のデータと比較・検証する実験が行われます。
DELIGHTとSDXは軌道上で展開される軽量パネルに搭載されていて、地上からの電波受信や太陽電池出力の計測などが行われます。2つの装置を搭載したパネルそのものも重要で、宇宙太陽光発電システムのような大型宇宙構造物の構築技術などを軌道上で実証するために、展開中の挙動や展開後の構造特性の計測が行われるということです。

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部
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