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ブルー・オリジンが「ニューグレン」でASTの次世代衛星を打ち上げへ ブースターを再使用

アメリカ企業Blue Origin(ブルー・オリジン)は2026年1月22日付で、同社の大型ロケット「New Glenn(ニューグレン)」の次期ミッション「NG-3」において、アメリカ企業AST SpaceMobile(以下、AST)の次世代通信衛星「BlueBird 7」を搭載することを発表しました。

NG-3の打ち上げは2026年2月下旬以降に、アメリカ・フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地第36発射施設で予定されています。本ミッションは、New GlennにとってASTの衛星を軌道へ輸送する初のフライトとなります。

2025年11月の「NG-2」ミッションで打ち上げられた「New Glenn(ニューグレン)」ロケット(Credit: Blue Origin)
【▲ 2025年11月の「NG-2」ミッションで打ち上げられた「New Glenn(ニューグレン)」ロケット(Credit: Blue Origin)】

前回の打ち上げミッションで飛行したブースターを再使用

New GlennはBlue Originが開発した2段式液体燃料ロケットです。

ブースター(1段目)は最低でも25回の再使用が可能な設計で、推進剤に液化天然ガス(LNG)と液体酸素を採用した同社の「BE-4」エンジン7基と、6本の着陸脚を搭載。上段(2段目)は推進剤に液体水素と液体酸素を採用した同社の「BE-3U」エンジン2基を搭載しています。

全長は98mで、打ち上げ時にペイロード(搭載物)を保護するフェアリングの直径は7m。打ち上げ能力は低軌道(LEO)に45トン、静止トランスファー軌道(GTO)に13トンとされています。打ち上げ後、上段を分離したブースターは大西洋上で待機している回収船に海上着陸し、回収されます。

2025年11月の「NG-2」ミッションで海上着陸に成功した「New Glenn(ニューグレン)」ロケットのブースター(Credit: Blue Origin)
【▲ 2025年11月の「NG-2」ミッションで海上着陸に成功した「New Glenn(ニューグレン)」ロケットのブースター(Credit: Blue Origin)】

今回発表されたNG-3は、New Glennにとって3回目の打ち上げミッションです。ブースターは2025年11月に実施された前回のミッション「NG-2」で海上着陸に成功した機体が、再整備の上で再使用されます。

Blue Originはサブオービタル打ち上げ用のロケット「New Shepard(ニューシェパード)」で、すでにブースターの回収・再使用を行っています。New Glennでも同様の取り組みを行うことで、打ち上げの頻度向上とコスト削減を目指しています。

ペイロードの「BlueBird 7」について

通信衛星「BlueBird 7」のイメージ図(Credit: AST SpaceMobile)
【▲ 通信衛星「BlueBird 7」のイメージ図(Credit: AST SpaceMobile)】

NG-3ミッションでNew Glennが軌道へ運ぶペイロード(搭載物)は、ASTの次世代通信衛星「BlueBird 7」です。

BlueBird 7にはDirect-to-Device(D2D)用に面積約2400平方フィート(約223平方m)の大型アンテナが搭載されています。ASTによると、低軌道における商用通信アレイとしては最大級のサイズとされています。

※…宇宙空間の人工衛星と地上のスマートフォンが直接通信を行う技術。専用のアンテナを必要とせず、既存の端末をそのまま利用できる。Direct-to-Cell(D2C)とも。

直径5mの一般的なロケットと比べて約2倍のペイロード容量を有するとされるNew Glennによる今後の打ち上げでは、ASTは1回で最大8機のBlueBird衛星を搭載し、2026年内に合計45~60機(NG-3を含む)を軌道に投入する計画です。

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典