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荏原製作所、実液を用いたロケットエンジン用電動ターボポンプの運転試験に成功

株式会社荏原製作所は、同社が開発を進めるロケットエンジン用「電動ターボポンプ」において、液体酸素(LOX)と液化天然ガス(LNG、主成分は液体メタン)を使用した運転試験を実施し、製品が安定して作動していることを確認したと発表しました。

試験の様子(Credit: 荏原製作所)
【▲ 試験の様子(Credit: 荏原製作所)】

荏原製作所は2021年に宇宙事業を立ち上げ、「人と宇宙のつながりを当たり前にする」ことを掲げて研究開発を進めています。従来のロケット用ポンプは、高温高圧ガスで駆動するタービン方式が主流ですが、構造が複雑で高コストという課題がありました。これに対し、荏原製作所の電動ターボポンプはバッテリーによるモーター駆動を採用。システムの簡素化や容易な出力制御が可能となり、信頼性向上にもつながるとしています。

今回の実液試験は、千葉県の荏原・富津事業所にて2025年6月17日から8月1日まで実施されました。定格回転数での性能や健全性を確認することを目的とし、流量や圧力、回転速度などを計測。その結果、異常振動や漏洩もなく、設計通りの性能を発揮することが確認されたということです。

荏原製作所は2028年の実用化を目標に、さらなる性能向上に向けた詳細設計と試験を進めていく計画です。同社は「電動ターボポンプの搭載により、エンジンシステムの簡素化と精密な出力制御を実現し、宇宙輸送をより身近なものにすることが期待できる」と述べています。

 

編集/sorae編集部

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参考文献・出典