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アリアンスペースは現地時間2月10日、衛星通信会社「OneWeb(ワンウェブ)」の通信衛星34機を新たに打ち上げることに成功しました。同社によると、これまでに打ち上げられたOneWebの通信衛星は、今回で合計428機に達したとのことです。

【▲ ギアナ宇宙センターから打ち上げられたソユーズロケット(Credit: Arianespace)】

OneWebの通信衛星を搭載した「ソユーズ」ロケットは、米国東部標準時(EST)2022年2月10日13時9分にクールー(フランス領ギアナ)のギアナ宇宙センターから打ち上げられました。

搭載されていた34機の衛星は、打ち上げ約1時間後から3時間33分後にかけて9回に分けて分離されました。衛星は高度475km・軌道傾斜角87.4度の軌道に投入されており、今後数週間に渡って高度1200kmの運用軌道まで高度を上げていくということです。

OneWebは多数の衛星を用いた「衛星コンステレーション」による高速・低遅延のインターネット通信サービスの提供を目指しており、島嶼(とうしょ)部や山中といった地域にもサービスを届けることを目標としています。同社の衛星コンステレーションを構成する通信衛星は、最終的に648機が打ち上げられる予定です。

衛星コンステレーションといえば、インターネット通信サービス「Starlink(スターリンク)」を提供するスペースXも構築を進めています。スターリンクは打ち上げられた衛星の数が2000機を超えていて、一部地域では運用が始まっています。しかしスペースXによると、現地時間2月3日に打ち上げられた49機のスターリンク衛星は太陽活動によって引き起こされた地磁気嵐の影響により、49機のうち80%が大気圏に再突入したということです。

関連:スペースX、打ち上げ直後のスターリンク衛星約40機を失う。原因は地磁気嵐

海外メディアのSpaceNewsはOneWebの広報担当Katie Dowd氏の言葉として、OneWebの衛星は打ち上げ時にスターリンクよりも「はるかに高い軌道に投入」されるため、地磁気嵐は懸念事項ではないとコメントしたことを伝えています。スターリンク衛星の喪失に関してスペースXは、地磁気嵐にともなう大気膨張によって、高度約210kmに投入された衛星が受ける大気抵抗が最大50パーセント増大したことを明らかにしています。

なお、今回の打ち上げミッションはアリアンスペース社にとって、2022年最初の打ち上げとなりました。同社は2022年に合計17回の打ち上げを行う予定だと発表しており、そのなかには開発中の新型ロケット「Vega C」や「Ariane 6」の打ち上げも含まれているとのことです。

 

関連:アリアンスペースがOneWeb衛星36機を打ち上げ、衛星数は計画の約60%に

Source

  • Image Credit: Arianespace
  • Arianespace - Arianespace’s thirteenth flight for OneWeb successfully deployed 34 additional satellites
  • Arianespace - Arianespace consolidates leadership in commercial launch market with 15 successful Ariane, Soyuz and Vega launches in 2021 and revenue growth of 30%, while gearing up for another busy year
  • SpaceNews - Arianespace launches 34 OneWeb satellites in first mission of 2022
  • SpaceNews - Dozens of Starlink satellites from latest launch to reenter after geomagnetic storm

文/出口隼詩

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