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カプセル分離を終えた小惑星探査機「はやぶさ2」は2020年12月5日14時56分から、地球圏離脱に向け姿勢変更を始めました。
15時30分に地球衝突軌道離脱のための第1回噴射(TCM-5a)を実施しました。
軌道確認の後、16時00分に第2回(TCM-5b)、16時30分に第3回(TCM-5c)の噴射を行いました。

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この結果、「はやぶさ2」は地球に衝突する軌道から、地球をかすめて飛び去る軌道に遷移しました。この瞬間、管制室では拍手、握手など喜び合う運用メンバーの姿が見られました。

 

TCM-5cの成功宣言後、喜びに沸く管制室(Credit: JAXA)
管制室のメンバーで記念撮影(Credit: JAXA)

新たな目標は小惑星「1998KY26」、到着は2031年頃の見込みです。

この後、探査機本体は地球上空をかすめ飛びながら、地球やそこに再突入していくカプセルの光の撮影、南極の夜光雲、月の観測を行っていきます。これら一連の観測は「さよなら地球観測」と呼ばれています。

 

Image Credit: JAXA
文/金木利憲

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