本日5月28日(日本時間)、宇宙開発企業のスペースX社は3回目となるファルコン9ロケットの打ち上げと船上着地に成功しました!
今回、ファルコン9ロケットは通信衛星「THAICOM-8」を静止トランスファ軌道(GTO)に打ち上げました。静止トランスファ軌道は楕円軌道となっており、まずは衛星をGTOの地上に近い場所(近地点)に打ち上げ、その後に静止軌道上に移動させます。
さらに、今回もファルコン9ロケットは第一段階を大西洋上に浮かべられた海上の無人船へと無事に着地させています。ロケットの第一段階の回収はロケットの打ち上げコストの大幅な削減に寄与し、さらに海上への着地は使用燃料の削減に役立ちます。同社は2015年の12月にロケットの地上着陸を、そして2016年の4月には海上着地に初成功しています。
今回のように、近地点でも地上から200km〜300km上空に位置する静止トランスファ軌道への打ち上げと、その後の着地は難しい条件でした。なぜならこの高度まで到達したファルコン9ロケットはすでに多くの燃料を使っており、高速で落下する機体の減速とコントロールに使える燃料が少ないからです。
今回2度目となる静止トランスファ軌道への衛星の打ち上げと海上への着地に成功したスペースXとファルコン9ロケットは、さらにその技術への自信を深めたことでしょう!
Image Credit: Space X
■Tonight's SpaceX rocket launch: start time, live stream, and what to expect
http://www.theverge.com/2016/5/26/11783868/spacex-falcon-9-rocket-launch-ocean-landing-attempt-thaicom-8