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インド宇宙研究機関(ISRO)は2015年12月16日21時30分(日本時間)、シンガポールの地球観測衛星「TeLEOS-1」など、計6機の衛星を搭載した「PSLV」ロケットを、サティシュ・ダワン宇宙センターから打ち上げた。

ロケットは順調に飛行し、打ち上げから約18分後にTeLEOS-1を、その後も5機の小型衛星を続々と分離し、打ち上げは成功した。

TeLEOS-1はシンガポールのSTエレクトロニクス社が開発した地球観測衛星で、高度550km、軌道傾斜角15度の軌道を周回し、地表を観測する。打ち上げ時の質量は400kg、搭載しているカメラの分解能は最大1mとされる。撮影データは国防や海洋監視、災害観測などの用途で使用されうという。

このほか、南洋理工大学の「VELOX C1」(123kg)と「VELOX 2」(13kg)、シンガポール国立大学の「ケント・リッジ」(78kg)と「ガラッシア」(3.4kg)、マイクロスペース・ラピッド社の「Athenoxat 1」(3Uキューブサット)の5機の小型衛星も搭載されていた。

PSLVはISROが運用するロケットで、PSLVとはPolar Satellite Launch Vehicleの頭文字から取られており、極軌道への打ち上げに特化したロケットとなっている。今回で32機目の打ち上げとなり、実運用に入ってからは29機目の打ち上げとなった。試験機と実運用機のそれぞれ1号機以外に失敗はなく、28機連続成功という安定した打ち上げを続けている。

Image Credit: ISRO

■PSLV Successfully Launches Six Satellites from Singapore - ISRO
http://isro.gov.in/update/16-dec-2015/pslv-successfully-launches-six-satellites-singapore