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【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:NASA)

今回紹介するのは、NASAが1996年2月1日に公開した、木星探査機「ガリレオ」が撮影した金星の画像です。

ガリレオ探査機は木星を目指す途中、軌道変更と加速のため、1990年2月10日に金星へ最接近するスイングバイを実施しました。この画像は最接近から4日後の2月14日、金星から約274万km離れた位置で撮影されたものです。撮影には、紫色の光を通すバイオレットフィルターが使われました。

木星探査機「ガリレオ」が1990年2月14日に撮影した金星。バイオレットフィルターで得られた画像に着色処理を施したもの(Credit: NASA/JPL)
【▲ 木星探査機「ガリレオ」が1990年2月14日に撮影した金星。バイオレットフィルターで得られた画像に着色処理を施したもの(Credit: NASA/JPL)】

私たちが普段思い浮かべる金星は、白から黄白色に輝く明るい天体です。一方、この画像の金星は青みがかった色で表現されています。これは人の目で見た色を再現したものではなく、金星の雲に刻まれたかすかな濃淡を見やすくするために、後から着色処理が施されたものです。NASAのJPL(ジェット推進研究所)によると、この青みは雲の模様を強調するとともに、画像が紫色側の波長で撮影されたことを示す意味もあるといいます。

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金星は分厚い硫酸の雲に覆われているため、可視光では地表を見ることができません。雲そのものの模様も、通常の可視光ではあまり目立ちません。しかし、紫外線に近い短い波長で観測すると、雲頂付近の構造が浮かび上がります。この画像には、東西方向にのびる雲の濃淡や、極域にみられる明るい雲の構造が捉えられています。これらの雲は時速約370kmの風によって東から西へ運ばれており、画像で識別できる最小規模の模様は約75kmとされています。

また、赤道付近の太陽直下点(太陽が真上から照らす地点)のすぐ左には、糸のように細く暗い模様も見えています。このような短い波長で暗く見える模様を生み出す物質の正体は長年の謎で、2026年時点でも完全には特定されていません。近年は鉄を含む化合物なども候補として研究されており、金星大気を理解するうえで重要なテーマのひとつとなっています。

 

編集/sorae編集部

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参考文献・出典

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