観測史上最大級の爆発現象? 「銀河核極限突発現象」とは

宇宙における爆発的な現象といえば、大質量の恒星が起こす超新星爆発が有名です。

それを大きく上回る可能性がある爆発的な現象に関する研究成果を、アメリカの研究者らのチームが発表しました。

研究チームが提唱する現象の名前は、「Extreme Nuclear Transient: ENT」。soraeでは記事内で「銀河核極限突発現象」と表記しています。

銀河核極限突発現象は、銀河の中心部で発生すると考えられている現象です。

1年間に放出されるエネルギーは、一般的な超新星爆発と比べて100倍、最大規模の超新星爆発と比べても25倍と推定されています。

該当するとみられる現象は3回検出されていて、いずれもブラックホールが恒星サイズの物質を引き寄せて起こした潮汐破壊現象に由来すると考えられています。

恒星が超大質量ブラックホールに破壊される「潮汐破壊現象」の想像図。銀河核極限突発現象を引き起こすメカニズムだと考えられている(Credit: Carl Knox – OzGrav, ARC Centre of Excellence for Gravitational Wave Discovery & Swinburne University of Technology)
【▲ 恒星が超大質量ブラックホールに破壊される「潮汐破壊現象」の想像図。銀河核極限突発現象を引き起こすメカニズムだと考えられている(Credit: Carl Knox – OzGrav, ARC Centre of Excellence for Gravitational Wave Discovery & Swinburne University of Technology)】

詳しい内容を知りたい方は、こちらの記事をぜひご覧ください。

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典