月への衝突確率はどうなった? NASAが小惑星「2024 YR4」の最新情報を更新

NASA=アメリカ航空宇宙局は2025年6月5日付で、小惑星「2024 YR4」に関する最新情報を更新しました。

月への衝突確率が微増 一時は地球への衝突リスク懸念も

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)による追加観測のデータを分析した結果、2024 YR4が2032年12月22日に月へ衝突する確率は、3.8%から4.3%へとわずかに上昇しました。

2024年12月に発見された2024 YR4は発見直後から地球への衝突確率が注目されましたが、その後の追加観測によって、2032年以降に地球へ重大な影響を及ぼすリスクはないと判断されています。

すでに火星の公転軌道よりも外側に移動した2024 YR4は観測するには遠すぎるため、NASAは小惑星が地球の近くへ戻ってくる2028年にさらなる観測を行う予定です。

地球と月に接近する小惑星「2024 YR4」の想像図
【▲ 地球と月に接近する小惑星「2024 YR4」の想像図(Credit: NOIRLab/NSF/AURA/R. Proctor)】

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典



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