
こちらは、南天の夜空の一角をクローズアップした画像。まさに満天の星空といった雰囲気ですが、視野を埋め尽くすこれらの星々のほとんどは、実は約16万光年先にある天の川銀河の衛星銀河(伴銀河)のひとつ「大マゼラン雲(大マゼラン銀河)」に存在しています。

赤外線で捉えた大小マゼラン雲の中心部
この画像は、ESO(ヨーロッパ南天天文台)のパラナル天文台にあるVISTA望遠鏡で取得したデータを使って作成されました。可視光線では塵(ダスト)に遮られて観測が難しい大マゼラン雲の中心部を、VISTA望遠鏡は赤外線の波長域で詳細に捉えています。
AIP(Leibniz Institute for Astrophysics Potsdam、ライプニッツ天体物理学研究所ポツダム)のMaria-Rosa Cioni氏を筆頭とする研究チームは、大マゼラン雲や「小マゼラン雲(小マゼラン銀河)」の中心部をVISTA望遠鏡で約40回にわたって観測し、得られたデータセットを公開しました。
ESOによると、星々のわずかな動きをもとに両銀河の正確な中心位置を特定したり、距離測定に利用できる変光星の明るさの変化をもとに中心部の三次元構造を再現したりできると期待されています。
星々だけでなくガスや塵も密集する銀河の中心部は、観測や研究が難しい領域です。天の川銀河の近くにある大マゼラン雲や小マゼラン雲も例外ではありませんが、今回公開されたデータセットを通じて、2つの銀河に隠された秘密が明らかになるかもしれません。
VISTA望遠鏡が捉えた大マゼラン雲と小マゼラン雲のクローズアップは、ESOから2026年9月14日付で公開されています。
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文/ソラノサキ 編集/sorae編集部
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参考文献・出典
- ESO - A starry night, in another galaxy(大マゼラン雲)
- ESO - A starry night, in another galaxy(小マゼラン雲)
- ESO - Flying over the Magellanic Clouds
- arXiv - Deep VISTA observations of the Magellanic Clouds(VMCDeep)

























