ファイアフライ、「アルファ」ロケット打ち上げ 衛星の軌道投入に失敗

アメリカ企業Firefly Aerospace(ファイアフライ・エアロスペース)は日本時間2025年4月29日に「Alpha(アルファ)」ロケットの打ち上げを実施しました。同社によると、1段目と2段目の分離時に問題が発生した結果、搭載されていた衛星の軌道投入に失敗しています。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

打ち上げ情報:Firefly Alpha (FLTA006 "Message in a Booster")

  • ロケット:Firefly Alpha
  • 打ち上げ日時:日本時間 2025年4月29日22時37分
  • 発射場:バンデンバーグ(ヴァンデンバーグ)宇宙軍基地(アメリカ)
  • ペイロード:LM 400

今回のミッション「FLTA006」では、アメリカ企業Lockheed Martin(ロッキード・マーティン)の多目的衛星バス「LM 400」の技術実証機がAlphaロケットに搭載されました。

Firefly Aerospaceによると、発射後の1段目は目標分離速度に到達したものの、1段目と2段目の分離時に問題が発生し、2段目エンジンのノズルの一部が失われたことで、エンジン推力が大幅に低下。2段目は高度320kmに到達したものの、地球を周回できる速度には届いておらず、2段目とペイロードは南極大陸北方の太平洋上に落下したということです。

関連画像・映像

打ち上げ準備中の「Alpha」ロケット
【▲ 打ち上げ準備中の「Alpha」ロケット(Credit: Firefly Aerospace)】
1段目の推力で上昇する「Alpha」ロケット。Firefly Aerospaceのライブ配信から
【▲ 1段目の推力で上昇する「Alpha」ロケット。Firefly Aerospaceのライブ配信から(Credit: Firefly Aerospace/NASASpaceflight.com)】
「Alpha」ロケット1段目分離後の2段目からの映像。エンジンのノズル部分が見当たらず、画像上側には破片らしき物体が複数写っている。Firefly Aerospaceのライブ配信から
【▲ 「Alpha」ロケット1段目分離後の2段目からの映像。エンジンのノズル部分が見当たらず、画像上側には破片らしき物体が複数写っている。Firefly Aerospaceのライブ配信から(Credit: Firefly Aerospace/NASASpaceflight.com)】
参考画像:2024年7月の「FLTA005」における「Alpha」ロケット2段目からの映像。画像中央にエンジンのノズル部分が写っている。Firefly Aerospaceのライブ配信から
【▲ 参考画像:2024年7月の「FLTA005」における「Alpha」ロケット2段目からの映像。画像中央にエンジンのノズル部分が写っている。Firefly Aerospaceのライブ配信から(Credit: Firefly Aerospace/NASASpaceflight.com)】

 

文/sorae編集部 速報班 編集/sorae編集部

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参考文献・出典