中国航天科技集団有限公司(CASC)は日本時間2024年11月16日に、長征7号ロケットによる無人補給船「天舟8号」の打ち上げを実施しました。CASCは天舟8号が予定の軌道へ投入した後、中国宇宙ステーション「天宮」へのドッキングに成功したことを報告しています。
打ち上げに関する情報は以下の通りです。
打ち上げ情報:長征7号(Y9)
- ロケット:長征7号(Long March 7)
- 打ち上げ日時:日本時間 2024年11月16日0時13分
- ドッキング日時:日本時間 2024年11月16日3時32分【成功】
- 発射場:文昌衛星発射場(中国)
- ペイロード:天舟8号(Tianzhou-8)
CASCによると、天舟8号は4つの貯蔵タンクを持つ改良型の全密封構造を採用しており、軌道上での滞在に必要な消耗品、推進剤、実験装置、祝日を祝うアイテムなど、約6トンの物資を搭載したといいます。また、月の土壌(レゴリス)を再現したレンガのサンプルも搭載されており、軌道上での船外曝露実験を実施する予定となっています。この実験データは、将来予定されている月面基地建設に役立てられるとのことです。
天舟(Tianzhou)とは
天舟(てんしゅう)は、中国が開発した無人補給線です。主に中国の宇宙ステーション「天宮」(Tiangong)への物資や燃料の補給、不要物の廃棄などの任務を担っています。
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文/sorae編集部 速報班