
ヨーロッパの宇宙企業Arianespace(アリアンスペース)は日本時間2025年3月7日に「Ariane(アリアン)6」ロケット2号機の打ち上げを実施しました。搭載されていたフランス軍の光学衛星はロケットから切り離され、打ち上げが成功したことを同社が報告しています。
打ち上げに関する情報は以下の通りです。
打ち上げ情報:Ariane 62 (VA263)
- ロケット:Ariane 6(Ariane 62)
- 打ち上げ日時:日本時間 2025年3月7日1時24分
- 発射場:ギアナ宇宙センター(フランス領ギアナ)
- ペイロード:CSO-3
Ariane 6は2023年7月まで運用されていた「Ariane 5」の後継にあたるロケットです。1段目には「Vulcain(バルカン、ヴァルカン)」エンジン1基、2段目には「Vinci(ビンチ、ヴィンチ)」エンジン1基を搭載。機体構成は固体燃料ロケットブースター「P120」を1段目の側面に2基備えた「Ariane 62」と、4基備えた「Ariane 64」の2種類が用意されています。地球低軌道(LEO)への打ち上げ能力はAriane 62が10.3トン、Ariane 64が21.6トン。静止トランスファ軌道(GTO)への打ち上げ能力はAriane 62が4.5トン、Ariane 64が11.5トンとされています。
CSO-3について
ペイロードのCSO-3はフランス軍の光学衛星です。CNES=フランス国立宇宙研究センターによると、CSOは3機の衛星が異なる高度の極軌道に投入され、作戦区域をカバーする偵察ミッション(高度800km)や、可能な限り高い解像度・品質・分析精度の画像を提供する識別ミッション(高度480km)を遂行するということです。
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文/sorae編集部 速報班 編集/sorae編集部
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参考文献・出典
- Arianespace - Ariane 6 performs first commercial flight with successful launch of CSO-3 satellite