【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)


こちらは、ハワイ・マウナケア山で運用されているジェミニ天文台の「ジェミニ北望遠鏡」が撮影した「ペルセウス座銀河団(Perseus Cluster)」の一角です。

Source
  • Image Credit: International Gemini Observatory/NOIRLab/NSF/AURA; Image Processing: J. Miller & M. Rodriguez (International Gemini Observatory/NSF NOIRLab), T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF NOIRLab), M. Zamani (NSF NOIRLab); Acknowledgements: PI: Jisu Kang (Seoul National University)
  • NASA - ハワイの望遠鏡で撮影された“ペルセウス座”の楕円銀河「NGC 1270」
  • NOIRLab - Gemini North Captures Galactic Archipelago Entangled In a Web Of Dark Matter

 

ペルセウス座銀河団には1000を超える銀河が密集しています。この画像にはそのうちのごく一部しか写っていませんが、中央に位置する楕円銀河「NGC 1270」をはじめとする、ペルセウス座銀河団に属する銀河が数多く捉えられています。

このように銀河が偏って集まる構造は、目に見えない「暗黒物質(dark matter:ダークマター)」が重力によって銀河を引き寄せている証拠の一つと考えられています。

また、銀河団の巨大な質量による重力レンズ効果は、暗黒物質の分布を調べる手がかりにもなります。宇宙には天の川銀河のような「島宇宙」が無数に存在しており、エドウィン・ハッブルがその存在を証明してからまだ100年ほどしか経っていません。これからの100年で、私たちはさらに宇宙の秘密に迫れるかもしれません。

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編集/sorae編集部

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