スペースX、民間初の船外活動行う「ポラリス・ドーン」の宇宙船打ち上げ成功
【▲ Polaris Dawn(ポラリス・ドーン)ミッションのCrew Dragon(クルードラゴン)宇宙船を搭載したFalcon 9(ファルコン9)ロケットの打ち上げ。SpaceXのライブ配信から(Credit: SpaceX)】

アメリカの民間宇宙企業SpaceX(スペースX)は日本時間2024年9月10日、民間主導の有人宇宙飛行ミッション「Polaris Dawn(ポラリス・ドーン)」の打ち上げを実施しました。Crew Dragon(クルードラゴン)宇宙船「Resilience(レジリエンス)」は無事にロケットから分離されたことを、SpaceXがSNSを通じて発表しています。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

■打ち上げ情報:ファルコン9(Polaris Dawn)

ロケット:ファルコン9 ブロック5
打ち上げ日時:日本時間2024年9月10日18時23分【成功】
発射場:ケネディ宇宙センター(アメリカ)
ペイロード:Crew Dragon(クルードラゴン)宇宙船「Resilience(レジリエンス)」

Polaris Dawnは地球低軌道で史上初の商業船外活動などの実施を目的としたミッションです。クルーはコマンダーを務める実業家のJared Isaacman(ジャレッド・アイザックマン)さん、パイロットを務める元アメリカ空軍パイロットのScott Poteet(スコット・ポティート)さん、ミッションスペシャリストを務めるSarah Gillis(サラ・ギリス)さんとAnna Menon(アンナ・メノン)さんの4名です(Menonさんは医療担当も兼任)。

ミッションは5日間の予定で、船外活動は高度約700kmを飛行中に行われます。また、ミッション中の最高高度は約1400kmで、この高度に到達する有人宇宙飛行ミッションとしてはアメリカ航空宇宙局(NASA)のアポロ計画以来およそ半世紀ぶりとなります。Polaris Dawnでは船外活動の他にも人間の健康に対する宇宙飛行と宇宙放射線の影響をより深く理解するための研究や、SpaceXの衛星通信サービス「Starlink(スターリンク)」の通信衛星との間でレーザーによる光通信のテストも行われる予定だということです。

■打ち上げ関連画像・映像

Polaris Dawn(ポラリス・ドーン)ミッションのCrew Dragon(クルードラゴン)宇宙船を搭載したFalcon 9(ファルコン9)ロケットの打ち上げ
【▲ Polaris Dawn(ポラリス・ドーン)ミッションのCrew Dragon(クルードラゴン)宇宙船を搭載したFalcon 9(ファルコン9)ロケットの打ち上げ。SpaceXのライブ配信から(Credit: SpaceX)】
2段目の分離後にドローン船へのランディングに成功したFalcon 9(ファルコン9)ロケット1段目機体
【▲ 2段目の分離後にドローン船へのランディングに成功したFalcon 9(ファルコン9)ロケット1段目機体。SpaceXのライブ配信から(Credit: SpaceX)】
Falcon 9(ファルコン9)ロケット2段目から分離して軌道に投入されたCrew Dragon(クルードラゴン)宇宙船
【▲ Falcon 9(ファルコン9)ロケット2段目から分離して軌道に投入されたCrew Dragon(クルードラゴン)宇宙船。SpaceXのライブ配信から(Credit: SpaceX)】

■打ち上げ関連リンク

 

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文/sorae編集部 速報班 編集/sorae編集部