“最後のH-IIAロケット”50号機の打ち上げ日時が決定 6月29日1時33分に

H-IIAロケット50号機の更新情報


 

三菱重工業株式会社とJAXA=宇宙航空研究開発機構は2025年6月27日、温室効果ガス・水循環観測技術衛星「GOSAT-GW」 を搭載する「H-IIA」ロケット50号機について、打ち上げ日時が決定したことを発表しました。

それによると、H-IIAロケット50号機の打ち上げ日時は日本時間2025年6月29日(日)1時33分03秒、打ち上げ時間帯は同時刻~1時52分00秒となります。打ち上げ予備期間は2025年6月30日~2025年7月31日が確保されています。

またJAXAは、GOSAT-GWの愛称が「いぶきGW」に決定したこともあわせて発表しました。JAXAは打ち上げ当日の0時35分から、公式YouTubeチャンネルでライブ配信を行う予定です。

いぶきGW(GOSAT-GW)は、水循環に関する観測を行う「高性能マイクロ波放射計3(AMSR3)」と、温室効果ガスを観測する「温室効果ガス観測センサ3型(TANSO-3)」を搭載した地球観測衛星です。

JAXAによると、いぶきGWのミッションは、2012年打ち上げの水循環変動観測衛星「しずく(GCOM-W)」、2009年打ち上げの温室効果ガス観測技術衛星「いぶき(GOSAT)」、2018年打ち上げの温室効果ガス観測技術衛星2号「いぶき2号(GOSAT-2)」(いずれも運用中)による、水循環変動観測ミッションと温室効果ガス観測ミッションを発展的に継続するものとされています。

なお、H-IIAロケットの運用は、この50号機が最後となります。当初は2025年6月24日に打ち上げられる予定でしたが、ロケットの2段目機体の電気系統で確認が必要な事象が認められたとして2025年6月19日に打ち上げの延期が発表された後、2025年6月24日には打ち上げ予定日が2025年6月29日に設定されたことが発表されていました。

関連画像・映像

種子島宇宙センターから打ち上げられたH-IIAロケット47号機(Credit: MHI)
【▲ 種子島宇宙センターから打ち上げられたH-IIAロケット47号機(Credit: MHI)】
H-IIAロケット50号機に搭載される温室効果ガス・水循環観測技術衛星「いぶきGW(GOSAT-GW)」のCGイメージ(Credit: JAXA)
【▲ H-IIAロケット50号機に搭載される温室効果ガス・水循環観測技術衛星「いぶきGW(GOSAT-GW)」のCGイメージ(Credit: JAXA)】

 

文・編集/sorae編集部

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