ESA木星氷衛星探査機「Juice」月-地球スイングバイ時のタイムラプス公開
【▲ 月スイングバイ時にJuice探査機のモニタリングカメラ1(JMC1)で撮影された月。日本時間2024年8月20日6時25分撮影(Credit: ESA/Juice/JMC)】

こちらは欧州宇宙機関(ESA)が公開したタイムラプス動画です。ESAの木星氷衛星探査機「Juice(Jupiter Icy Moons Explorer)」が日本時間2024年8月20日から8月21日にかけて月と地球に接近してスイングバイ(※太陽を公転する惑星などの重力を利用して軌道を変更する方法)を行った時に撮影した画像を使って作成されました。

【▲ 欧州宇宙機関(ESA)の木星氷衛星探査機「Juice」がスイングバイ時に撮影した月と地球のタイムラプス動画】
(Credit: ESA - European Space Agency; Acknowledgements: Simeon Schmauß & Mark McCaughrean)

ESAによると、Juice探査機は日本時間2024年8月20日6時15分に月へ、続いて日本時間2024年8月21日6時56分に地球へ最接近し、太陽に対する速度を毎秒4.8km減速して軌道を変更しました。探査機に搭載されている10台の科学機器のうち、月スイングバイでは10台、地球スイングバイでは8台が動作テストとして稼働。他にも2台のモニタリングカメラで月と地球の画像も撮影されており、このタイムラプスの作成に使用されました。

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2031年7月に木星系へ到着するJuice探査機は、木星を周回しつつエウロパ・ガニメデ・カリストをフライバイ観測し、2034年12月以降はガニメデの周回軌道に入って観測を行う計画です。探査機は木星系へ直接向かうのではなく、地球(月を含む)と金星で合計4回のスイングバイを繰り返して徐々に軌道を変更していく予定で、今回の月-地球スイングバイはその1回目となります。次のスイングバイは2025年8月に金星で行われ、その後は2026年9月と2029年1月にそれぞれ地球でスイングバイを行い、探査機は木星へ向かうことになります。【最終更新:2024年8月29日11時台】

 

Source

  • ESA - Timelapse of Juice’s lunar-Earth flyby (YouTube)

文・編集/sorae編集部