スカパーJSAT株式会社と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月24日、「技術試験衛星9号機(ETS-9)」に関する協定書を締結したことを発表しました。
ETS-9は、通信コストを削減するための最先端技術を各種搭載し、その実証に向けて2022年にJAXAが静止軌道に打ち上げを予定している技術試験衛星。今回の発表は、ETS-9の実証後期間の定常運用業務(範囲:地上システム及び衛星バスの運用・維持管理)の委託及び相乗りペイロードによる衛星バスの利用に関しての締結となります。
スカパーJSATは、これまでにJAXAの超高速インターネット衛星「きずな(WINDS)」の運用(現在は運用終了)、データ中継システム及び光データ中継システム「JDRS」の衛星バス運用を受託し、JAXAの衛星の運用経験を積んでいます。それに加え、スカパーJSATは「地上システムの構築ノウハウや累積30機以上の静止衛星運用経験や技術が評価された」と述べています。
また、相乗りペイロードとしてスカパーJSATが搭載する光学望遠鏡は、近年需要の高まっているスペースデブリ対策を目的としています。今後は日本政府との連携の下、静止軌道上のスペースデブリを撮像し、宇宙環境を把握することで、スペースデブリと人工衛星の衝突を回避し、宇宙の安全に寄与することを目指します。
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Image Credit: JAXA
Source: スカパーJSAT
Last Updated on 2020/09/25