【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、アメリカ航空宇宙局(NASA)の探査機「ニュー・ホライズンズ」が撮影したエッジワース・カイパーベルトに位置する太陽系外縁天体「アロコス(Arrokoth:2014 MU69)」です。
Source
以前は「最果ての地」を意味する「ウルティマ・トゥーレ(Ultima Thule)」という愛称で呼ばれていましたが、2つの天体が緩くつながったように見えるその独特な形状や表面の様子などから、想像力豊かな世界中の人々によって「じゃがいも」や「雪だるま」などと表現されました。
アロコスという正式名称が付けられたのは2019年のことです。命名権を得ていたニュー・ホライズンズの運用チームは、メリーランド州にゆかりのある部族の言葉であるポウハタン語の「アロコス」を国際天文学連合に提出し、これが認められて正式に命名されました。アロコスは、ポウハタンの言葉で「空(sky)」を意味しています。
冥王星よりも太陽から離れた軌道を描くアロコスは、探査機が接近して観測を実施したもののなかでも最も遠い天体です。
関連記事
- 冥王星を離れゆく探査機「ニュー・ホライズンズ」が見た氷の地平線(2021年2月)
- ニュー・ホライズンズ、まもなく地球と太陽の50倍の距離に。史上5番目の探査機(2021年4月)
- アロコスの地下には一酸化炭素が滞留している? 非常に原始的な天体の証明(2024年3月)
編集/sorae編集部