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【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)

今回は、月着陸を断念した「アポロ13号」が見た月面の景色についてのお話です。

今から56年前の1970年4月11日(※)、アポロ計画で3回目の月面着陸を目指した「アポロ13号」がケネディ宇宙センターから打ち上げられました。しかし打ち上げから約56時間後、機械船の酸素タンクが爆発するトラブルが発生。ジム・ラベル(Jim Lovell)船長、ジャック・スワイガート(Jack Swigert)司令船操縦士、フレッド・ヘイズ(Fred Haise)月着陸船操縦士の3名は月着陸を断念し、月着陸船「アクエリアス」を救命ボートとして使いながら、月の裏側上空を通過する自由帰還軌道に乗って地球へと奇跡的な帰還を果たしました。

月に降り立つことはかなわなかったアポロ13号ですが、乗組員たちは月の上空数百kmという至近距離から月面を観察し、数百枚の写真を撮影しています。

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アポロ13号の宇宙飛行士によって撮影された実際のツィオルコフスキー・クレーター(Credit: NASA)
【▲ アポロ13号の宇宙飛行士によって撮影された実際のツィオルコフスキー・クレーター(Credit: NASA)】

※…打ち上げ日時はアメリカ東部標準時。日本時間では4月12日となります。

LROのデータで忠実に再現された月面

NASAのゴダード宇宙飛行センター(GSFC)に設けられたScientific Visualization Studio(科学視覚化スタジオ)は、月周回衛星「ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)」の観測データから作成された色彩・標高マップを用い、アポロ13号の軌道上から見えた月面の景色をCGで再現しました。

再現にあたっては、月面のデータだけでなく、アポロ13号の飛行報告書に記された近月点(月に最も接近した地点)での位置と速度から軌道が算出されており、宇宙船が「いつ・どの位置から」見ていたかまで忠実に反映されています。さらに、当時の船内カメラに搭載されていたレンズの焦点距離も考慮されているため、飛行士が窓越しに見た光景をそのまま追体験できるような映像に仕上がっています。

【▲ NASA Goddard YouTubeチャンネルで公開されている4K再現動画『Apollo 13 Views of the Moon』】

月の裏側から抜け出て地球との通信が回復するころまでの景色を約2分半にまとめた動画では、大小さまざまなクレーターに覆われた月面が眼下に広がる様子が、まるで実際の撮影映像のように映し出されています。

アポロ13号の乗組員が実際に撮影した写真と比べてみると、月の裏側に位置するモスクワの海やツィオルコフスキー・クレーターの姿がCGと非常によく一致しており、LROが長年かけて取得した月面データの精密さが伝わってきます。

 

文・編集/sorae編集部

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参考文献・出典

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