
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、太陽系外惑星「かに座55番星e」の想像図です。画像左側は主星である恒星「かに座55番星A」で、かに座55番星eは主星を18時間未満で公転していると考えられています。
この画像はsoraeでは2022年12月20日の記事内で紹介しています。
Source
- Image Credit: ESA/Hubble, M. Kornmesser
- sorae - 「かに座55番星e」の公転軌道面の傾きを分光器で精密に測定
- ESA Hubble - Transit of 55 Cancri e
これまでに5000個以上が見つかっている「太陽系外惑星」のなかには、太陽系ではみられないタイプの惑星も存在します。その極端な例の1つが、公転周期が1日未満しかない「超短周期惑星」です。超短周期惑星は恒星からの距離が数百万kmしかなく、表面温度は数千度にも達します。
惑星はこれほど高温の領域では形成できないと考えられていることから、超短周期惑星はもっと遠い軌道で形成された後に、何らかの理由で恒星へと近づくような軌道の変化があったと推定されます。しかし、そのメカニズムはよくわかっておらず、そもそもこの推定が正しいのかどうかもわかっていません。
そのような惑星の1つとして知られているのが、2004年に発見された「かに座55番星e」です。かに座55番星eは地球の1.9倍の直径と8倍の質量を持つ岩石主体の惑星であると推定されていますが、表面温度は2500℃にも達するため、マグマに覆われていると推定されています。
(元記事より引用)
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編集/sorae編集部 原文・元記事/彩恵りり