JAXA「はやぶさ2」セーフホールドモードの原因判明 リアクションホイールを再起動

JAXA=宇宙航空研究開発機構は2025年5月9日、小惑星探査機「はやぶさ2」の最新状況を報告しました。

はやぶさ2は、小惑星「Ryugu(リュウグウ)」のサンプルを持ち帰った後も、拡張ミッションを続けています。

2014年12月の打ち上げからは11年が経っていて、2025年4月には機体の安全を確保するセーフホールドモードに入っていたことが報告されていました。

調査の結果、姿勢制御に用いる4台のリアクションホイールのうち1台が止まっていたことが判明。

再び使用可能なことが確認されたリアクションホイールは再起動し、5月中の姿勢の立て直しと、イオンエンジンの運用開始を予定しているということです。

はやぶさ2は2026年7月に小惑星「Torifune(トリフネ)」をフライバイ探査した後、2031年7月に小惑星「1998 KY26」に到着して接近探査を行う予定です。

関連画像・映像

JAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」の想像図
【▲ JAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」の想像図(Credit: DLR)】
小惑星「1998 KY26」と「はやぶさ2」の大きさを比較した図
【▲ 小惑星「1998 KY26」と「はやぶさ2」の大きさを比較した図(Credit: Auburn University, JAXA)】

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典



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