
こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した原始惑星状星雲「卵星雲(Egg Nebula)」のクローズアップ。
はくちょう座の方向、距離は約3000光年と推定されています。
雲の中から強力なビームが放たれているような、ちょっとSFを思わせる光景です。
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太陽のように比較的軽い恒星が晩年を迎えると、主系列星から赤色巨星に進化して、外層から周囲へとガスや塵(ダスト)を放出するようになります。
やがて、ガスを失った星が赤色巨星から白色矮星へと移り変わる段階(中心星)になると、放出されたガスが星から放射された紫外線によって電離して光を放ち、惑星状星雲として観測されるようになります。
原始惑星状星雲は、惑星状星雲が形成される前の段階にあたる天体です。恒星から放出されたガスが中心星の紫外線に電離されるようになるまでの間にしか存在しないことに加えて、暗い天体であることから、観測には強力な望遠鏡が必要です。
卵星雲の中心星は厚い塵の雲に隠されていて、直接見ることはできません。しかし、星から双方向に放出されたジェット(細く絞られたガスの高速な流れ)が雲に穴を開けたことで、そこから漏れ出た光がサーチライトのように周囲を照らしていると考えられています。
雲を取り囲む、まるでタマネギのような層状の構造は、星から数百年ごとに物質が放出されたことで形成されたとみられています。
冒頭の画像はハッブル宇宙望遠鏡の「広視野カメラ3(WFC3)」で取得したデータを使って作成されたもので、ESA=ヨーロッパ宇宙機関から2012年4月23日付で公開されました。
本記事は2018年11月30日公開の記事を再構成したものです。
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文/ソラノサキ 編集/sorae編集部






















