
こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した渦巻銀河「NGC 6744」のクローズアップ。
くじゃく座の方向、約3000万光年先にあります。
古い星が多く集まる中心部分の明るい黄色の銀河バルジと、若い星の青い輝きや星形成領域の赤い輝きに彩られた渦巻腕(渦状腕)、コントラストが美しい銀河です。

バルジや星形成領域がある渦巻銀河として、NGC 6744は、私たちが住む天の川銀河に似ていると考えられています。
この画像には写っていませんが、近くには衛星銀河(伴銀河)の「NGC 6744A」があり、天の川銀河と大マゼラン雲(大マゼラン銀河)や小マゼラン雲(小マゼラン銀河)の関係を思わせます。
ただし、NGC 6744全体の直径はおよそ20万光年とされています。天の川銀河の直径は約10万光年とされていますから、NGC 6744はだいぶ大きなきょうだいと言えそうです。
ハッブル宇宙望遠鏡によるNGC 6744の観測は、観測プロジェクト「LEGUS(Legacy ExtraGalactic UV Survey)」の一環として実施されました。
6000万光年以内にある50個の銀河を観測したこのプロジェクトでは、可視光線と紫外線を用いて、約8000個の若い星団と、太陽の5倍以上の質量がある約3900万個の恒星のカタログを作成。データは星形成と銀河の進化の複雑さを理解するための広範な情報を提供するということです。
冒頭の画像はハッブル宇宙望遠鏡の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」と「広視野カメラ3(WFC3)」で取得したデータを使って作成されたもので、ESAから2018年5月17日付で公開されました。
本記事は2019年3月31日公開の記事を再構成したものです。
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文/ソラノサキ 編集/sorae編集部
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