
こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した渦巻銀河「NGC 972」。
おひつじ座の方向、約7000万光年先にあります。
明るい中心部とその周りを取り囲む渦巻腕(渦状腕)の複雑な様相は、宇宙に咲いた一輪の花を思わせます。

渦巻腕を赤く彩る斑点は、大質量星の放射する紫外線によって電離した水素ガスが放ったHα(エイチアルファ)線と呼ばれる赤色の光が観測される、HII(エイチツー)領域や電離水素領域と呼ばれる輝線星雲の一種。
ガスと塵(ダスト)でできた雲の高密度な部分で新たな星が生み出されていることから、星形成領域とも呼ばれます。新たに誕生した星々は、重力、電磁放射、物質を介して、銀河と相互に影響し合うようになります。
星形成が起きている位置、星形成率、星形成の歴史は、ガスと塵の巨大な集合体である星形成領域が時間とともにどのように進化してきたのかを理解する上で重要な手がかりになることから、銀河を研究する天文学者は星形成の明確な兆候を探索しています。
冒頭の画像はハッブル宇宙望遠鏡の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」で取得したデータを使って作成されたもので、ESA=ヨーロッパ宇宙機関から2019年7月1日付で公開されました。
本記事は2019年7月2日公開の記事を再構成したものです。
文/ソラノサキ 編集/sorae編集部
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