こちらは「ぼうえんきょう座(望遠鏡座)」の方向約2億4000万光年先の渦巻銀河「IC 4709」です。銀河の明るい中心部分と、星々やガスと塵の雲が渦巻く円盤部を、さらに大きな淡い構造が取り囲むような姿をしています。欧州宇宙機関(ESA)によると、IC 4709の中心部分には質量が太陽の6500万倍の超大質量(超巨大)ブラックホールが存在しています。
この画像は「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope: HST)」の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」で取得したデータをもとに作成されました。ESAによるとハッブル宇宙望遠鏡によるIC 4709の観測は、X線観測で見つかった近傍銀河の活動銀河核(※銀河中心部で強い電磁波が放射されている狭い領域、Active Galactic Nucleus: AGN)を対象とした調査の一環として実施されました。
冒頭の画像は“ハッブル宇宙望遠鏡の今週の画像”としてESAから2024年9月2日付で公開されています。
Source
- ESA/Hubble - Power across the spectrum
文・編集/sorae編集部