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シエラ・スペースがドリームチェイサー牽引試験時の画像公開 初飛行は2026年後半を予定

こちらは、アメリカ企業Sierra Space(シエラ・スペース)が開発中の宇宙往還機(スペースプレーン)「Dream Chaser(ドリームチェイサー)」の1号機「Tenacity(テナシティ)」が、地上で牽引試験を受けた時の様子。

Dream Chaserの初飛行に向けた試験の進捗状況公表にあわせて、Sierra Spaceが2025年11月13日付で公開しました。

アメリカ・フロリダ州の打ち上げ・着陸施設で牽引試験を受けるSierra Spaceの宇宙往還機「Dream Chaser(ドリームチェイサー)」(Credit: Sierra Space)
【▲ アメリカ・フロリダ州の打ち上げ・着陸施設で牽引試験を受けるSierra Spaceの宇宙往還機「Dream Chaser(ドリームチェイサー)」(Credit: Sierra Space)】

試験はアメリカ・フロリダ州の打ち上げ・着陸施設(LLF: Launch and Landing Facility、旧シャトル着陸施設)で実施。大型トラックがDream Chaserを高速で牽引し、滑走路へ着陸した時の挙動をシミュレートするとともに、自律航法のパラメータが検証されました。

上述の牽引試験の他にも、NASA=アメリカ航空宇宙局の施設における電磁干渉(EMI)と電磁両立性(EMC)の試験や、NASAの通信衛星「TDRS(Tracking and Data Relay Satellite)」を経由したミッションコントロールセンターとの通信能力の実証、着陸後の回収リハーサルが実施されました。

今後は2025年12月に音響試験が予定されていて、その後は国家安全保障ミッションを見据えた改修の検討・実施が計画されているということです。

Sierra SpaceはDream Chaserの初飛行について、2026年第4四半期に目標を定めています。

Dream Chaserとは

Sierra Spaceが開発中の宇宙往還機「Dream Chaser(ドリームチェイサー)」(Credit: Sierra Space)
【▲ Sierra Spaceが開発中の宇宙往還機「Dream Chaser(ドリームチェイサー)」(Credit: Sierra Space)】

Dream Chaserは再利用可能な無人の宇宙往還機です。かつてNASAが運用していたスペースシャトルのように翼を備えていて、地球へ帰還する時は滑走路に着陸します。

全長は30フィート(約9m)で、6トン以上の物資(与圧・非与圧合わせて)を搭載可能。打ち上げにはUnited Launch Alliance(ユナイテッド・ローンチ・アライアンス、ULA)の「Vulcan(バルカン、ヴァルカン)」ロケットが使用されます。

当初はNASAのCRS-2(商業補給サービス2)の下で、ISSに最低7回の補給ミッションを行う予定でした。しかし、20年にわたるDream Chaserの開発は最終段階でも遅れが生じており、NASAは2025年9月にSierra Spaceとの契約を変更。初飛行はISSへの物資補給を伴わない飛行試験となる予定です。

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典