
アメリカの民間企業Blue Origin(ブルー・オリジン)は、日本時間2025年11月14日に新型ロケット「New Glenn(ニューグレン)」の2回目の打ち上げを実施しました。搭載されていたNASA=アメリカ航空宇宙局の探査機は無事に分離されたことを、Blue OriginとNASAが報告しています。
打ち上げに関する情報は以下の通りです。
打ち上げ情報:New Glenn (NG-2)
- ロケット:New Glenn
- 打ち上げ日時:日本時間 2025年11月14日5時55分
- 発射場:ケープカナベラル宇宙軍基地(アメリカ)
- ペイロード:ESCAPADE
ESCAPADEについて
ESCAPADEは宇宙天気(太陽活動による宇宙環境の変動)に対する火星のリアルタイムの反応や、火星の弱い磁気圏が時間とともに変化する様子を明らかにすることを目的としたミッションです。
このミッションでは「Blue(ブルー)」および「Gold(ゴールド)」と名付けられた2機の探査機が火星を同時に周回しながら観測を行います。探査機の製造はアメリカの民間宇宙企業Rocket Lab(ロケットラボ)が担当しました。
2機のESCAPADE探査機は地球を大きく周回する軌道を約1年間飛行した後、2026年11月に地球へ接近して火星遷移軌道に入るエンジン噴射を行います。火星到着は2027年9月、軌道を調整した後に科学観測を開始するのは2028年春の予定です。
New Glennについて
New GlennはBlue Originが開発した2段式液体燃料ロケットです。ブースター(1段目)は最低でも25回の再使用が可能な設計で、推進剤に液化天然ガス(LNG)と液体酸素を採用した同社の「BE-4」エンジン7基、6本の着陸脚を搭載。上段(2段目)は推進剤に液体水素と液体酸素を採用した同社の「BE-3U」エンジン2基を搭載しています。
全長は98mで、打ち上げ時にペイロード(搭載物)を保護するフェアリングの直径は7m。打ち上げ能力は低軌道(LEO)に45トン、静止トランスファー軌道(GTO)に13トンとされています。打ち上げはアメリカ・フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地第36発射施設で行われ、上段分離後のブースターは大西洋上で待機している回収船に海上着陸して回収されます。
今回の「NG-2」は、2025年1月の初飛行に続く、New Glennの2回目の打ち上げミッションです。日本時間2025年11月14日5時55分に発射されたNew Glennは、発射から約9分後に上段分離後のブースターが海上着陸に成功。その後も飛行を続けた上段は、2機のESCAPADE探査機を予定通りの軌道へ投入することに成功しました。New Glennのブースター海上着陸成功は今回が初めてです。
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文/sorae編集部 速報班 編集/sorae編集部
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参考文献・出典
- Blue Origin - New Glenn Launches NASA’s ESCAPADE, Lands Fully Reusable Booster
- NASA - NASA’s Twin ESCAPADE Spacecraft Have Deployed
























