
HOSPO=北海道スペースポート(北海道広尾郡大樹町)を運営するSPACE COTAN株式会社は2025年8月18日、アメリカ企業Firefly Aerospace(ファイアフライ・エアロスペース)との間で基本合意書(MOU)を締結したことを発表しました。
Firefly Aerospaceの「Alpha」ロケット打ち上げ実現性を検討

締結されたのは、Firefly Aerospaceが開発・運用する「Alpha(アルファ)」ロケットのHOSPOからの打ち上げに向けた実現性検討に関するMOUです。
Alphaは全長29.48mの2段式ロケットで、高度300kmの地球低軌道に1030kg、高度500kmの太陽同期軌道に630kgのペイロードを輸送できる能力を備えています。
打ち上げはアメリカ・カリフォルニア州のバンデンバーグ(ヴァンデンバーグ)宇宙軍基地で行われてきましたが、SPACE COTANによると、アメリカ・バージニア州のワロップス飛行施設やスウェーデンのエスレンジ宇宙センターでも射場の構築が進められています。
北海道の道東に位置するHOSPOは太平洋に面していて、東から南にかけて大きく開けていることから衛星を搭載したロケットの打ち上げに適しているなどの地理的なメリットを有しています。
これまでHOSPOではインターステラテクノロジズ株式会社の観測ロケット「MOMO」の打ち上げが行われてきましたが、2025年7月には国内初の海外資本のロケット打ち上げとして、台湾企業の日本法人であるjtSPACE株式会社の観測ロケット「VP01」の飛行試験が実施されています。

SPACE COTANは今回のMOU締結を受けて、HOSPOからAlphaを打ち上げるために必要なライセンスや規制要件の評価、射場の運用コンセプトの定義やシステム要求の検討などを実施していくと述べています。
もしもAlphaの打ち上げが実現すれば、「民間に開かれた、アジアの商業宇宙港」をうたうHOSPOにとっては、同規模のロケットを運用する他の企業からも射場として選択されるチャンスが巡ってくることになりそうです。
文・編集/sorae編集部























