インターステラテクノロジズとトヨタ子会社が資本業務提携 ISTに70億円出資

日本の民間企業インターステラテクノロジズ株式会社(IST)は2025年1月7日、トヨタグループのウーブン・バイ・トヨタ株式会社との間で資本業務提携に合意したと発表しました。

ISTによると、同社は2020年からトヨタ自動車株式会社などトヨタグループとの人材交流をスタート。今回の合意はより強固な戦略的提携の確立を目指すものであり、トヨタが持つ知見やノウハウを取り入れることで、ISTが開発・製造するロケットの量産体制の構築やサプライチェーンの強化などに共同で取り組むということです。

観測ロケットで3回宇宙空間に到達 小型衛星打ち上げ用ロケットを開発中

2021年7月に打ち上げられた「ねじのロケット」(MOMO7号機)。ISTのライブ配信より(Credit: インターステラテクノロジズ)
【▲ 2021年7月に打ち上げられた「ねじのロケット」(MOMO7号機)。ISTのライブ配信より(Credit: インターステラテクノロジズ)】

ISTはこれまでに観測ロケット「MOMO」を7回打ち上げており、このうち3回は宇宙空間へ到達。現在は小型衛星打ち上げ用ロケット「ZERO」の開発を進めている他に、1段目を再使用する大型ロケット「DECA」や、小型衛星コンステレーション「OUR STARS」による衛星通信を構想しています。

今回の合意によりISTは70億円の出資を受けることが決まったということで、同社が掲げるビジョン「誰もが宇宙に手が届く未来」の実現に向けて、まずはZEROの開発が進展することが期待されます。

小型衛星打ち上げ用のロケット「ZERO」のイラスト(Credit: インターステラテクノロジズ)
【▲ 小型衛星打ち上げ用のロケット「ZERO」のイラスト(Credit: インターステラテクノロジズ)】

 

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  • IST - トヨタグループのウーブン・バイ・トヨタと資本業務提携に合意しました

文・編集/sorae編集部

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