はるかなる冥王星観測を終え、カイパーベルトでの探査が決定されていた探査機「ニュー・ホライズンズ」。そのニュー・ホライズンズが新たな探査に向け、2月1日に44秒間のエンジン点火(マニューバ)を行いました。
現在、ニュー・ホライズンズはカイパーベルトに位置する天体「2014 MU69」を目指して移動しています。この2014 MU69は直径21km〜40kmのごく小さな天体で、冥王星から16億キロも離れた場所に存在。またニュー・ホライズンズは同天体で2019年の1月にフライバイを行い、その際中には3,000km以内というかなりの接近が予定されているのです。
今回のエンジン点火では、移動速度が時速1.6km落とされました。これはごく小さなもののように感じられますが、2014 MU69までの23ヶ月という長い旅路では1万キロという大きな差を生み出します。また、移動速度の調整にはハッブル望遠鏡のデータも利用されました。
2006年の1月に打ち上げられ、太陽系を長らく旅してきたニュー・ホライズンズ。その観測データは冥王星の謎の解明などに、大いに役立ちました。いずれは太陽系を脱出する同探査機ですが、続報を楽しみに待ちたいと思います。
Image Credit: NASA/JHUAPL/SWRI/Steve Gribben
■NASA Probe That Buzzed Pluto Fires Engine for 2019 Flyby of Next Target
http://www.space.com/35561-new-horizons-engine-burn-2019-flyby.html
■New Horizons Refines Course for Next Flyby
https://www.nasa.gov/feature/new-horizons-refines-course-for-next-flyby
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