NASAはロボットデザインのコンペを開催する
 
上の勇ましくガッツポーズを決めているロボットは、NASAのロボット「Robonaut 2」。2011年より国際宇宙ステーション(ISS)で働いているのですが、現在「視覚センサーが大幅に劣化する」という問題を抱えています。そのため、NASAは「ロボットの視野を改良するソフトウェア」の1万ドル(約110万円)の募集プログラム(コンペティション)を開始しました。
 
Robonaut 2はISSにて、在庫の管理や修理作業など簡単な業務を行ってきました。しかしその視覚センサーが「高レベルな宇宙線に長時間晒されたため」、かなりカメラの性能が劣化しています。そこで、NASAは新しいRobonaut 2を宇宙に送り出す代わりに、劣化したセンサーでも作業が行える新アルゴリズムを募集することにしたのです。
 
現在Robonaut 2に搭載されているアルゴリズムは、周囲の環境を三次元的に把握することができます。しかし、新たなアルゴリズムは現在のカメラが撮影できる、非常にノイジーなイメージを理解する必要があります。また在庫管理に利用するICリーダーや、宇宙遊泳のためのハンドルを把握できることが理想的です。
 
今回のコンペティションは3月8日に締め切られます。勝者には賞金が支払われますが、それが実際にRobonaut 2にインストールされる保証はありません。NASAは今回のものとは別にロボットアームのコンペティションを開催しましたが、内部だけでなく外部からも広くアイディアを募集するやり方は非常に興味深いですね!
 
Image Credit: NASA
■NASA launches competition to help Robonaut see better
http://www.theverge.com/2016/2/24/11108714/nasa-launches-competition-to-help-space-robot-see-better

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