【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:NASA)

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アメリカ航空宇宙局(NASA)の惑星探査機「ボイジャー1号(Voyager 1)」は、日本時間1977年9月5日21時56分01秒、米国フロリダ州のケープカナベラル空軍基地(現在:宇宙軍基地)第41発射施設(LC-41)から、「タイタンIIIE」ロケットで打ち上げられました。

2025年9月5日は、木星・土星のフライバイ探査(「グランドツアー」構想の一角)に向けてボイジャー1号が旅立ってから48周年に当たります。なお、1号は2号の16日後に出発しましたが、より短く速い軌道を選んだため木星・土星には先に到達しました。

 

アポロ計画の準備が着々と進められていた1960年代半ば、NASAのジェット推進研究所(JPL)の研究者たちは、木星以遠の惑星が約175年に一度の希少な配置になることに気付きました。木星の重力を利用して探査機の軌道を連続的に変更することで、土星・天王星・海王星(条件が整えば冥王星)へ効率よく到達できる時期が1970年代後半に訪れる、と示されたのです。

この計算結果を原動力として、のちに「ボイジャー」と名付けられる「Mariner Jupiter/Saturn 1977(MJS ’77)」計画がスタート。のちに探査機設計の独自性が増したことから1977年3月に正式に「Voyager」へ改称されました。ボイジャー2号(1977年8月20日)に続き、ボイジャー1号が1977年9月5日に打ち上げられました。

ボイジャー1号を搭載したタイタンIIIEロケットの打ち上げ
【▲ ボイジャー1号を搭載したタイタンIIIEロケットの打ち上げ(Credit: NASA/JPL-Caltech)】
ボイジャー1号(白)とボイジャー2号(オレンジ)の飛行経路を示した図(Credit: NASA/JPL-Caltech)
【▲ ボイジャー1号(白)とボイジャー2号(オレンジ)の飛行経路を示した図(Credit: NASA/JPL-Caltech)】
星間空間に到達した惑星探査機「ボイジャー1号」の想像図(Credit: NASA/JPL-Caltech)
【▲ 星間空間に到達したボイジャーの想像図(Credit: NASA/JPL-Caltech)】

なお、冒頭の画像は、1976年10月8日にNASAのケネディ宇宙センターで撮影されたボイジャーの開発試験機です。

 

編集/sorae編集部

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