【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)


こちらは、球状星団「Terzan 9」です。球状星団とは、数万〜数百万個もの恒星が球状に集まっている天体のこと。輝く星々が散りばめられた「Terzan 9」の姿は、まるで財宝がぎっしり詰まった宝箱のようです。

Source
  • Image Credit: ESA/Hubble & NASA, R. Cohen
  • sorae - 星がぎっしり詰まった宇宙の宝箱。ハッブルが撮影した球状星団「ターザン9」
  • ESA/Hubble - Cosmic Treasure Chest

 

「Terzan 9」が位置するいて座の方向には、天の川銀河の中心部がふくらんだ「銀河バルジ」があります。バルジには恒星だけでなく、ガスや塵といった星間物質も集まっているため、銀河中心方向の天体は可視光での観測が難しいのです。

ただし、可視光の長波長側(赤色光)や近赤外線の一部は、塵による吸収・散乱の影響を比較的受けにくいため、その向こう側にある天体をとらえることができます。この画像に関しても、ハッブル宇宙望遠鏡の可視光線と近赤外線が用いられて撮影されたデータから作成されています。

 

文/sorae編集部

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