
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、ダークエネルギーカメラ(DECam)の観測データをもとに作成された「ばら星雲(Rosette Nebula)」です。ばら星雲は、いっかくじゅう座の方向、約5000光年先に位置する散光星雲で、その中心部には散開星団「NGC 2244」があります。
Source
- Image Credit: CTIO/NOIRLab/DOE/NSF/AURA; Image Processing: T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF NOIRLab), D. de Martin & M. Zamani (NSF NOIRLab)
- sorae - 宇宙に咲いた優雅なバラ ダークエネルギーカメラが撮影した「ばら星雲」
NGC 2244は誕生してから数百万年ほどと推定される、まだ若くて大質量の星々が集まった星団です。これらの大質量星が放出する強力な紫外線によって、周囲の水素ガスが電離され、星雲を輝かせています。また、これらの星から吹き出す恒星風により星雲の中心部分のガスが吹き飛ばされ、ばら星雲特有の構造が形成されています。このように星雲の中心が空いているように見える構造を「バブル構造」と呼びます。
なお、この画像を撮影したダークエネルギーカメラは、チリのセロ・トロロ汎米天文台にあるブランコ4m望遠鏡に設置された、暗黒エネルギー(ダークエネルギー)の研究を主な目的として開発された観測装置です。
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編集/sorae編集部